解説速報① 2017年 センター試験・英語-第2問A

今年のセンター試験の英語は、例年になく簡単だったのではないか?

毎年、傾向に変化なく、文法問題は基本中の基本ばかりだった印象です。

大学入試の合否がかかっている以上、「解けた・解けなかった」…は、もちろん大事なポイントとなりえますが、これから受験を迎える学生にとってはいい「基準」になるのでは?


英文法の学習法は、別の機会に譲るとして、今回の問題の学習ポイントを列挙します。

一つ言えることは、文法の問題集は、これ一冊で十分だと昔から指導しています。


余談はさておき、具体的に問題を見ていきましょう。(関連文法項目も併せて指摘します。)


問1 Today, in science class, I learned that salt water doesn't freeze (  8  ) 0℃.

① at  ② in  ③ on  ④ with

【解答】① at 

【文法】前置詞

【解法ポイント】各前置詞の意味をイメージしておく。ある1点を指し示すat。


問2 Many experts think that we need to create more job opportunities for (  9  ).

① a young  ② the young  ③ young  ④ younger

【解答】② the young 

【文法】品詞 冠詞のa/an, the

【解法ポイント】youngの品詞は形容詞。空所の直前にfor(前置詞)があることに着目できれば、空所には名詞 or 名詞的要素が入ると断定できるので、③と④は解答になりえない。また、a(冠詞) blue(形容詞) sky(名詞)のように、冠詞は名詞が後続する合図なので、young(形容詞)が名詞を伴わずに存在することは基本的にはあり得ないので、①も不可。消去法でも②が回答になる。

the young = young people, the rich = rich people…など、「the + 形容詞」で「~な人々」を表し、名詞的な扱いをするという文法知識を根拠にしてもいいだろう。


問3 The leaves in my neighborhood have recently (  10  ) yellow.

① come  ② developed  ③ led  ④ turned

【解答】④ turned

【文法】基本第5文型, 第2文型を作る動詞, 語法

【解法ポイント】文法問題は、意味で解くのではなく、形で解くのは基本中の基本。そのためにも余計は修飾語(in my neighborhood)を省いて英文をシンプルにする。 The leaves have (  10  ) yellow. yellowは形容詞なので、S+V2+C.の第2文型を作る動詞が空所に入る。「木々が黄色になる。」という大意は容易に判断できるだろう。「色が変わる」を表す動詞の④ turnが解答になる。


問4 I think eating at home is often  (  11  ) more economical than eating at a restaurant.

① far  ② high  ③ too  ④ very

【解答】① far

【文法】比較級の強調

【解法ポイント】比較級の強調。much / even / still / far + 比較級(-er)。これは比較の単元で基本中の基本として学習する知識問題。「はるかに~だ。」を表す。


問5 (  12  ) as the leading actor in the film, Ramesh soon became a star.

① Choosing  ② Having been chosen  ③ Having chosen  ④ To choose

【解答】② Having been chosen

【文法】分詞構文

【解法ポイント】Ramesh(S) became(V2) a star(C).の部分が完全文になっているので、カンマ以前の文章は従位接続詞を伴った従属節になっているはず。従属節の構成は、<接続詞+S'+V'+…(完全文)>, S+V+….のになっているはずだが、接続詞も主語(S')も見当たらない。つまり省略された可能性を探して、分詞構文だと察しが付く。

次のポイント。主語が省略されているので、省略された主語は主節の主語に一致するRameshになるはずである、「Rameshが~する。」という文意になると想像できる。分詞構文化されている動詞はchooseという他動詞であることから、「Rameshが~をchooseする。」まで骨組みがわかる。…??んっ??(  12  ) < as the leading… >を見る限り、空所以降に目的語がない。つまり、S+V3+O.の受動態の形=O is Vpp (by S).が分詞構文とされたものだとわかり、受動態の形になっているものは② Having been chosenのみなので、これを選ぶだけ。


とりあえず今日はここまで。問6以降は、こちらへ。

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